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ヨーロッパの美しい教会

カテゴリー: ヨーロッパ  |  投稿者: admin on December 15, 2009

ヨーロッパには数多くの教会や聖堂があります。そうした建物の荘厳な美しさは、時代や宗教を越えて、旅人たちの心に感動や畏敬の念を呼び起こします。今回はヨーロッパに行ったらぜひ訪ねたい教会、ベスト10をご紹介します。

聖ワシリー大聖堂(St. Basil’s Cathedral) 

ロシア、モスクワ

 聖ワシリー大聖堂2

1552年、イワン4世(雷帝)はモンゴル系タタール人が支配するカザン征服を記念して、大聖堂建設の命を下しました。ポストニク・ヤコブレフの設計による大聖堂の建設には1555年から1561年までの歳月が費やされました。ひとたび大聖堂が完成すると、イワン4世は、今後これ以上に美しい建物を建設することがないよう、ヤコブレフを盲目にしてしまったという伝承があります。ただし歴史資料によるとヤコブレフはその後、ウラジーミルに別の聖堂を建設していますので、この話は単なる言い伝えに過ぎないようです。

モスクワ赤の広場でもひときわ目を引くカラフルな建物、聖ワシリー大聖堂の9つの礼拝堂は、それぞれにカザン制覇の戦いでの勝利を象徴しています。9つ目の礼拝堂は他の8つに囲まれるように建ち、上空から見ると建物全体が八ぼう星の形に見えるようになっています。

聖ワシリー大聖堂 

モスクワでも旅行者たちに人気ナンバーワンの観光スポット、そしておそらくもっとも美しい建物である聖ワシリー大聖堂ですが、ボリシュビキ(共産党)政権時代には、崩壊の危機にさらされたこともありました。スターリンは広場内での軍事パレードや車両通行を容易にするために、大聖堂を閉鎖して鐘楼を溶解し、さらに建物の破壊計画を作成しようとしました。しかし計画を任された建築家、P・バラノスフキーは、計画を実行するくらいなら大聖堂の階段で自らの命を絶つほうがましであるとスターリンに翻意を促し、幸いにもそれが聞きいれられたのでした。

大聖堂の内部は9つの小さな礼拝堂に分かれており、幅の狭い廊下の壁には色鮮やかで繊細な花の意匠が描かれています。

Photo credits: 1,2

 

サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia

スペイン、バルセロナ

サグラダ・ファミリア1 

有名なアントニオ・ガウディー設計のサグラダ・ファミリアは、バルセロナにあるローマカトリック大聖堂で、1882年の着工から今日に至ってもなお建設工事が続いています。ガウディは1926年に没するまでの40年間その建設にたずさわり、ことに最晩年の15年間はサグラダ・ファミリアのみにに専念しました。現在、2026年にも完成予定とされていますが、生前のガウディーは、サグラダ・ファミリアの完成予定をたずねられると「私のクライアントは別に急いでいない」と応えていたそうです。

サグラダ・ファミリア1

サグラダ・ファミリアの18の巨大な塔は、12使徒、4人の福音伝道者、聖母マリア、そしてイエス・キリストをそれぞれ象徴しています。キリストを表す最も高い塔には巨大な十字架が掲げられる予定です。大聖堂の高さは地上170メートルで、近隣の丘よりも1メートル低くなっています。ガウディが自分の建物が神よりも高く聳えてはならないと考えたためです。完成時にはキリスト降誕(東)、栄光(南)、受難(西)の3つのファサードをもつ大聖堂となる予定です。

サグラダ・ファミリアの建設には、すでにかなりの歳月が費やされましたが、20世紀初頭には完成まであと何百年もかかると予想されていました。昨今のテクノロジーの進歩のおかげで、私たちは生きている間に完成したサグラダ・ファミリアを見ることができるかもしれません。さっそくスペインへの旅を計画しませんか?

Photo credits: 1,2

ノートルダム大聖堂(Notre Dame
フランス、パリ

ノートルダム大聖堂

パリ、シテ島にあるノートルダム大聖堂は、フランス旅行の行程に必ず入れておきたい見どころのひとつ。文豪ヴィクトル・ユーゴの小説『ノートルダムのせむし男(Notre-Dame de Paris)』の舞台になっていることも手伝って、世界中にその名を知られています。また建物は、フランスにおけるゴシック建築の最高峰とも言われています。

ノートルダム大聖堂の建設には、1163年から1345年までの歳月がかかりました。司教モーリス・ド・シュリーが、当時の建物では大聖堂として不十分であるとして、新たな大聖堂の必要性を説いたのが建設のきっかけでした。工事にあまりにも長い歳月がかかったため、完成までに複数の建築家が関わることになり、その結果、建物正面西側の塔にはいくつかの異なる建築様式が混在しています。

ノートルダム大聖堂1

建物はユグノー派の反乱が起きた1548年とフランス革命さなかの1793年に襲撃を受け、その後何度も修復が加えられています。古い建物の清掃や復元はきわめてデリケートな作業であるため、1991年に始まった修復プロジェクトは現在も続行中です。
Photo credits: 1,2

アヤソフィア(Hagia Sophia
トルコ、イスタンブール

アヤソフィア

人類が建てたもっとも壮麗な建築物のひとつに名を挙げられるアヤソフィアは、キリスト教のカテドラル(大聖堂)からイスラム教のモスクへと改装された経緯がある興味深い建物です。そして現在では博物館となっています。東ローマ帝国の皇帝ユスティニアウス一世の命を受けて、532年から537年の歳月をかけて建造され、何人もの聖人の遺物や遺骸が納められました。当初はコンスタンティノープル総主教座を置くキリスト教の大聖堂でしたが、東西教会の分裂後は、東方正教会の総本山としておよそ1000年間、君臨しました。

 アヤソフィア1

1453年のコンスタンティノープル陥落後のオスマン帝国時代にモスクへと改修された際、すべての鐘楼や祭壇、聖像、遺骸がとり除かれ、壁画の上にはトルコ様式のモザイク画がほどこされました。そのから500年間、オスマン帝国でももっとも重要なモスクとして利用され、後にトルコに建設されたほぼすべてのモスクの建築様式に影響を及ぼすことになりました。1935年、トルコ共和国の初代大統領のケマル・アタクチュクルは、建物を博物館に改めると発表しました。

ビザンチン建築の最高傑作アヤソフィアは、セビリア大聖堂が完成するまでの1000年以上、世界最大の大聖堂でした。アヤソフィアを訪ねるためだけでも、トルコに行く価値はありそうです。
Photo credits: 1,2

ウィンチェスター大聖堂(Winchester Cathedral
イギリス、ウィンチェスター

ウィンチェスター大聖堂

聖なる三位一体、聖ペテロ、聖パウル、聖スウィザンの主教座大聖堂です。イギリス最大級の大聖堂で、ゴシック様式の聖堂ではヨーロッパでも有数の古さとなっています。

 

ウィンチェスター大聖堂は、作家ジェーン・オースティンのお墓があることもあり、旅行者たちに人気の観光名所となっています。身廊(ネーヴ)の北側廊にあるオースティンの墓碑には、彼女の作品と文学への献身を讃える言葉が刻まれています。2005年には映画『ダヴィンチ・コード』の撮影場所ともなりました。

ウィンチェスター大聖堂1

征服王ウィリアム1世とその息子の2世ほか、数多くのイングランド王が埋葬されるウィンチェスター大聖堂は、その壮麗さにおいてイギリス屈指の建物であり、イギリス国教会にとって特に重要な位置を占める大聖堂です。

Photo credits: 1,2

聖サヴァ大聖堂(Cathedral of St. Sava
セビリア、ベオグラード

聖サヴァ大聖堂

聖サヴァ大聖堂は、世界最大級の正教会の大聖堂で、現在もその役割を果たしています。セルビア史の重要人物でセルビア正教会の創始者、聖サヴァを記念して建設されました。ロケーションは1595年にシナン・パシャが聖サヴァの遺骸を焼いたとされるヴラチャルの丘です。

聖サヴァ大聖堂1

大聖堂建設に際して当事者たちは、実現可能な設計を決めるのに難航しましたが、1935年5月、ついに着工に漕ぎつきました。ところが第二次世界大戦が勃発し、市が赤軍に占領されたため工事が遅れ、完成は2004年まで待たねばなりませんでした。建物の構築は終了しているものの、内部の装飾にはまだかなりの作業が必要とされています

高さは82メートルの大聖堂は、市のどちら側からも見ることができます。
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ケルン大聖堂(Cologne Cathedral
ドイツ、ケルン

ケルン大聖堂

 “人間の創造性が生んだ傑出した建築物”とユネスコが表現したケルン大聖堂は、ドイツでも特に人気の歴史モニュメントです。カテドラル(司教座聖堂)としては世界最大級で、1880年から1884年までは世界でいちばん高い建物として君臨しました。1884年にワシントン記念塔が完成したためその座を譲り、その後はエッフェル塔にも抜かれることとなりました。同じドイツにあるウルム大聖堂の複数の尖塔のひとつがケルン大聖堂のものより高いため、ケルン大聖堂は世界で2番目に高い教会となっています。地上からの高さは157メートル。

 ケルン大聖堂1

大聖堂の建設は1248年に始まりましたが、完成までにはゆうに600年を要しました。第二次世界大戦中には、14弾の直撃弾の攻撃を受けました。周辺の建物が倒壊するなか大聖堂だけは倒壊を免れて空高くそびえ続けたため、人々は神が起こした奇跡であると驚嘆しました。実際には、連合国軍は他の標的の方位を見極めるための基準点とするために、大聖堂を破壊せずに残したのです。

1996年、ケルン大聖堂はユネスコの世界遺産に登録されました。

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サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Basillica di Santa Maria del Fiore
イタリア、フィレンツェ

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

世界最大のカテドラル(大聖堂)を標榜して建造されたサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。今日ではバチカンのサン・ピエトロ、ロンドンのセントポール、そしてミラノのドゥオーモに続く規模の大聖堂となっています。ピサやシエナの大聖堂を凌ぐ大聖堂を建設したいというフィレンツェの人々の切なる願いを受けて、1296年にアルノルフォ・ディ・カンビオの設計により着工。地下には以前この場所にあったサンタ・レパラータ聖堂の遺構が残っています。完成当時は総勢3万人の信者を収容することができるヨーロッパ最大の大聖堂でした。

 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂1

大聖堂の建物のなかで特に重要な位置を占めるのが42メートルのドームとそのファサードで、世界で最も美しいと賞賛の言葉を浴びています。外壁には白、緑、赤など色合いが異なる大理石が幾何学状に張られ、独特の優美な趣を呈しています。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、フィレンツェ評議会を主催し、宗教改革を唱えたサボナローナの説教を聞き、ジュリアーノ・メディチ殺害を目撃し、歴史の一部となってきました。ヨーロッパの歴史を訪ねる旅に、心がそそられます。

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セビリア大聖堂(Seville Cathedral
スペイン、セビリア

セビリア大聖堂

セビリア大聖堂は世界でも屈指のローマカトリック大聖堂であり、中世に造られたゴシック様式の宗教建築でも他に比肩するもののない規模となっています。1402年、当時そこにあったアルモハッド・モスクの大部分を破壊した後に建設を開始し、世紀をまたいで続けられた大工事は16世紀に入ってやっと完了しました。

建物内部は外観と同様、目を見張るすばらしさです。黄金で塗られた祭壇衝立は世界最大と言われており、身廊(ネーヴ)もまたスペイン最大の広さ。数々の黄金による装飾品や宝飾品、絵画、彫刻。ゴシック様式の衝立には、キリストの生涯から45のシーンが描かれています。この大聖堂には、クリストファー・コロンブスのお墓もありますので、ぜひ探してみてください。

セビリア大聖堂1

8~15世紀のレコンキスタ(イスラム勢力をイベリヤ半島から排斥した国土回復運動)以後、交易の要地として栄えたセルビア。この大聖堂はその豊かな財力を世界に誇示するために建てられたのでした。「我々が今建てている教会の大きさを見たら、正気の沙汰ではないと思うだろう」と豪語した人もいるそうです。

Photo credits: 1,2

ニーダロス大聖堂(Nidaros Cathedral
ノルウェー、トロンハイム

ニーダロス大聖堂

間違いなくノルウェーでいちばん、おそらくスカンジナビア半島でももっとも美しい大聖堂がこのニーダロス大聖堂です。1070年に建設が始まってから今日に至るまで、北ヨーロッパ各地から数多くの巡礼者がこの大聖堂を訪れてきました。オーラル・ハーラルソン王の墓があった場所に建てられたとされています。

ニーダロス大聖堂1

建物はロマネスク様式とゴシック様式によるものですが、1708年の火災で石壁を除いてほぼ全焼したのをはじめ、過去数度にわたり火災や構造上の問題が発生したため、たびたび修復の手が加えられてきました。最近では2001年に修復が完了しました。

 

これまでニーダロス大聖堂は何人もの国王の戴冠式を見守ってきました。そして現在ではノルウェー有数の観光名所として多くの旅行者を集めています。

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